プロフィール:

松本裕司

1956年、龍神の鄙びた温泉旅館の次男として生を受ける。前年に産声を上げたというロックンロールのことなど露知らず、正真正銘の田舎MONOとしてすくすく育つ。
1961年、翌年BEATLESが「LOVE ME DO」でリバプールから世界へとデビューするより1年早く、村から市へと少年の活動範囲は移され、和歌山市デビュー。中流家庭MONOに変身。中学時代は日本語によるフォークの影響による疑問と月刊ガロの刺激に悶々とした日々を過ごす。抑えきれない欲望は柔道部(副主将)練習後のプロレスのドロップキックの連発で飛び散る。
時は流れ高校時代、幼き頃の“絵描き”への夢は、学内の色神検査の異常?通知ハガキ1枚にてもろくも崩れ去り、残された感性は日活ロマンポルノとアメリカンハードロックおよびホワイトブルースにより磨きがかかる。部活ではラグビー部に入部するも、ルールを覚えず過ごした3年間、試合ではギタリストとしては致命傷となる“突き指”ばかりに気をつけるという不届きMONO
予備校時代は第2期波乗りブームに見事に乗るが、関西近隣の大学受験の波には乗れず見事にワイプアウト、名古屋の大学に滑り込み“た〜わけ〜”MONOの洗礼を受ける。以後4年間は、栄の外れのバイト先、カントリーのライブハウス“Round Up”にて「連れもていこら」「おもしゃい」など和歌山弁のヒットを放ち、色MONOの快感を感じる。

(続)